パティシエの方から商品開発のご依頼をいただきました。
約7年間パティスリーでお勤めをされてこられましたが、独立されてインターネットで菓子の販売をされていくとのこと。職人としてひたすら菓子と向き合い続け腕を磨かれてこられましたが、ネット上でのPRや販売に至るまでの商品づくりはされたことがないとのことで弊社にご相談いただきまして、ご協力させていただく運びとなりました。
まず第一弾としてスコーンの商品開発を進めていく運びになりました。
弊社は基本的にレシピ開発や写真撮影を業務としてお受けすることが多いのですが、商品として販売できる状態に至る一連の工程をお願いされましたので、弊社としましては商品のパッケージ化にまで携わることは新たな業務領域となります。
経験や知見の足りない領域については、インターネット上の情報であったり弊社スタッフ(管理栄養士やフードスタイリストなど)の知見や人脈などを借りてカタチにしていくことになった訳ですが、そんな中で今回は「食品表示ラベル」についてのエピソードについて書かせていただきます。
食品表示ラベル

仕事に関わらず私たちが日常生活をしていれば当たり前のように目にするものです。
私も購入した食品の裏面に時折目を通しますが、言わばその食品の説明書みたいなものであり、無機質に情報が記されています。
自分自身が普段食するものの成分などにはあまり関心を強く持ちませんが、いざ子どもに食べさせるものとなると妻は少し気にした様子で見ていたりします。
中には添加物がどれくらい含まれているかなどを気にする親御さんもいらっしゃいますから、人によっては”製品購入の判断材料にもなり得る情報源”とも言えるでしょう。
一消費者としてこの食品表示ラベルへの興味関心はそれほど強くもっていませんでしたが、いざ食品を提供する側に携わってみますと、良くも悪くも関心を高めずにはいられないと言いますか、様々な感情が込み上がってきました。
責任

製品不良による自主回収などが時折ニュースでも取り上げられていたりしますが、社会や他人に製品を提供するということは当然ながら責任がのしかかります。
世の中に出回る製品の数からすれば、そういった事故はごく稀なことでしょうが、”万が一があれば”と思うと非常に責任の大きいことです。
弊社は製造元でも販売元でもないため、そういった責任を取る立場ではありませんけれども、「責任」はなくとも「責任感」は感じずにはいられません。
また、消費者への責任は負う立場ではありませんが、クライアント様への責任は負う立場とも言えますし、巡り巡って消費者に影響し得る役割を担いますのでとても重い感情を抱きました。
煩わしさ

今回のお仕事を機に食品表示について色々と調べましたが、情報の質と量どちらの側面からしても気が重く、正直な気持ちとして煩わしさを感じずにはいられません。
私は決して食品や栄養成分のプロではありませんから、そこは管理栄養士のスタッフが担ってくれていますが、その知識知見を自身で培えと言われれば気が遠くなってしまうでしょう。
それと同様に、食品表示ラベルは一見簡素的な情報に見えますが、裏側には法律や知識や情報など様々な要因が深く広く関わっています。
無論、「責任」という観点からすれば当然のこととも思います。消費者が口にする食品が浅く狭い倫理観で出来上がっていたとするならば、不安でしかありませんので。
煩わしさを感じずにはいられないほど、食品表示ラベルは見た目とは裏腹に煩雑なものであると強く感じました。
ということで、責任の重さを感じ、またそれが故に煩わしさを感じ…
とはいっても、それはクライアント様も同様に思われることでしょうから、業務として請け負わせていただいたからには全うしなければという思いでした。
ただ、弊社スタッフには食品表示ラベルに携わったことのある者がいませんでしたので、どうしたものかと…
自身またはスタッフが食品表示の専門性を身につけるには、あまりの時間と労力を費やすことになる事は想像に容易いですし、すでに専門性のある人材を雇うとなればそれなりの人件費用を費やすことになりますので、”どうしたものか”と頭を悩ませたのですが、それこそ食品表示についてインターネットで色々と調べていた際にも目についていたのですが、ラベル作成の代行業者やシステムが世の中には存在していますので、納得満足できる品質のラベルが出来上がるならばアウトソーシングという選択は賢明だと思いましたので、前向きに検討しようと考えました。
「食品表示ラベル 作成」とインターネットで調べますと、無料のソフトやシステムもいくつか存在します。
精通した人材が自社にいればそれらを活用した作成で良いかもしれませんが、法令に遵守した上で適切な記載内容のラベルを作成しなければいけませんので、その段階からサポートしてもらえる代行業者に頼ることにしました。
代行業者も何社か存在し、一通りホームページに目を通しましたが、初めての業務領域ですから正直なところホームページだけで最適な業者を選定することは難しく思います。
やはりはじめは「サービス価格」に目がいきがち。
サービスの品質が担保された上で安いに越したことはありませんが、他社と比べて安過ぎると逆に不安になってしまうものですね。
業者の比較検討を熟考していますと一向に業者選定が決まりませんので、まずはどこかしらの業者を利用してみて、不満や足りない点が出てくるようならば改めて検討しようということで、今回は総合的判断にて「フードガイドサービス」を利用してみることにしました。

結果的には費用対効果も含めとても納得満足できる業者だと思いましたので、今後もそちらを利用し続ける見通しでいますが、はじめてのラベル作成にてフードガイドサービスを選定した大きな理由が2点かありました。(論理的ではなく感覚的なところもありますのはご容赦いただけますと幸いです)
フードガイドサービスについて
1.専門家の顔(存在)が見て感じられる

多くの代行業者や作成ソフトは、システム的に必要項目を入力していくところから始まります。
フードガイドサービスもその点は同じなのですが、「情報入力→ラベル完成」ですとどうしても機械的で、“本当にこのラベルで問題ないのだろうか?”という漠然とした不安を抱いてしまいますが、フードガイドサービスには「上級食品表示診断士」という資格を有し、そして経験豊富なスタッフの方がラベルを作成してくださるということで、“その道のプロ”というのも安心材料になりますが、“人を感じられる業者・サービス”であるというのが他社とは大きく異なるように思いました。
また今回はお試し利用の意味合いも含め、月額ではなくスポットでの依頼費用をお支払いしましたが、月額プランによっては有資格者にメールやオンライン面談でサポートを受けることができるようですので、些細な気になる点も相談することによって解消していけそうです。
2.アフターサポートに力を入れられている

食品表示ラベルも“一度作って終わり”というわけにはいきません。商品を改良していくことによって原材料に変更修正が出てくるかもしれませんし、食品表示法の改正などにより記載内容の変更が求められることもあるかもしれません。
特に後者の法改正については、最新の情報をリアルタイムでキャッチアップすることも容易ではないように思いますから、改正や変更がある都度でお知らせいただき、記載内容に変更を加えてくださるというのは様々な業務やクライアント様を抱える身としては大変ありがたいと思います。
特に弊社のようにまだまだ小規模の会社や個人事業主となりますと、労力や時間など割けるリソースにキャパが限られるでしょうから、その手の分野を安心して任せられるのはとても安心です。
今回のクライアント様の構想としましても、商品のバリエーションを増やしつつ既存商品の品質を維持向上していくとなると、並走していただけるような業者であると気持ち的にも効率的にもGOODではないでしょうか。
あくまで私としては上記2点がとても大きな判断材料になりましたし、また企業として特別な事ではないかもしれませんが、ラベルが完成するまでのメールやりとりはとてもスムーズで、スケジュール(完成までの営業日数)も遅れる事はありませんでした。問い合わせフォームへの返答が遅い会社も時折存在しますので、こういった当たり前のところは信頼構築における土台であるように思います。
弊社所属の管理栄養士も“現時点ではとても良い働きをしてくださっていて安心”とのことです。他の代行業者の良し悪しはわかり兼ねますし、フードガイドサービスが最良の業者かどうかは今後の事業規模に合わせたサービス利用を通して判断していきたいと考えています。
今回の業務そしてクライアント様を通じて、私も食品表示ラベルについて少しばかり知見を深めることができたかなと思います。
何より、「消費者」と「事業者」の両面から食品表示というものを捉えてみて、少し意味合いの違いというところも感じましたが、どちらにも共通している点としては『安心』。
“安心を得たい”という消費者と、“安心を提供したい”という事業者。そしてその先のゴールである“食を通じた幸せや生活”を得るというところは不変的でしょうし、その責務の一端を担う経験をさせていただけた事を有り難く思っています。



